sariの学習メモ
韓国語学習で疑問に思ったことや気づいたことを起点に、インターネットや本で調べたり、ネイティブスピーカーに聞いて分かったことなどを備忘録としてまとめます。信頼できるソースを探して調査するよう努力していますが、あくまで個人の学習帳としてご覧いただければと思います^^
"●●빨"って何?
テレビなどで、"빨"という言葉、特に"●●빨"という言葉をよく聞くな~と思い、どんな意味があるのかネイティブの方に聞いてみました。
まず、"●●빨"と発音されますが、正しくは"발"でした。(ただ、発音通りに빨と書かれることも多いみたいで実際よく見る)
簡単に言うと"발"とは、「本人の能力じゃなくて何かの力を借りること、恩恵を受けること」という意味だそうです。
"●●덕분에"(●●のおかげで)と言うときの덕분と似ています。
いくつか使い方の例を見てみましょう。
약발
약は薬なので、약발は「薬の恩恵」つまり「薬の効果」という意味になります。
"약발을 받다"と言うと「薬の効果がある、薬が効いている」ということを表します。
"약발이 좋다"(薬の効き目が良い)という言い方もあります。
ちなみに風邪薬などの薬だけでなく、コーヒーのカフェインなどに使われることもあるそうです。
眠くて仕事に集中できないときに、コーヒーを飲んでカフェインの약발を借りる人って多いんじゃないでしょうか。
돈발
「돈=お金」の力を借りるという意味ですね。
お金を使って何かをするというよりは、「お金を持っているというステータス」を利用するというイメージ。
顔もブサイクで性格も悪くて能力もダメだけど、お金持ちというだけでモテている人のことを돈빨と言うのだそうです。(ヒドイ…笑)
옷발
옷は服なので、"옷발을 받다"と言うと、「服の力を借りている」ということですね。
つまり、(顔やスタイルは微妙だけど)服のおかげでカッコよく見えるという意味です。
でも、ここで私は「あれ?」と思いました。
なぜなら、私が聞いたことあるこの表現は、もっと違う使われ方をしていたからです。
얘는 진짜 멋있어! 옷발을 잘 받네.
こんな感じでした。どう考えても褒め言葉ですよね。
文脈から、「何を着てもかっこいい」みたいなことを言っているように感じたのですが、ネイティブの方に聞いてみると……
「あれ、確かにそういうふうにも使うね。なんでだろう?」
とのこと。
「服のおかげでカッコよく見える」というのが本来の意味だけど、確かにこの言葉は「何を着ても似合う」という意味で褒め言葉として使われることが今は多いそうなのです。
あくまで個人的な考えですが……
いくらかっこいい服を着たからといって、似合わない人は似合わないわけじゃないですか。
でも「何を着ても似合う人」って、その人自身のスタイルが良かったり、魅力的なルックスを持っている人のはず。
つまり、「何を着ても옷발を発揮できてすごい」ってことなんじゃないのかな?と思いました。予想ですが。
とにかく、この言葉を聞いたときはちゃんと文脈を読む必要がありそうですね。
ちなみに…「服のおかげでカッコよく見える」の反対の意味を表す言葉は패완얼。
패션의 완성은 얼굴(ファッションの完成は顔)の略だそうです。笑